カレーに初めてキムチと砂糖とハチミツとケーキシロップと脂味噌を入れた

皆さん、カレーに隠し味って入れる派ですかね。私はにんにく、チーズなんかを入れてみる派です。にんにくはコクが出るし、チーズはまろやかになるので入れるとおいしくなる気がします。

 

皆さん、キムチって好きですか。私は最近食べれるようになりました。韓国で食べたキムチが想像を絶する美味しさだったので、キムチ好きにランクアップしました。ごはんのお供に食べるキムチっておいしいんですよね。

 

そんなキムチは放置すると酸っぱくなります。発酵が進んで乳酸が過剰に生成されるのでしょうか。もしそうならあまり放置すると良くないです。良くないのですが、放置してしまいました。色々あって韓国からもってきたキムチ2つに、スーパーで買ったキムチが1つ。3つのキムチが放置された状態に。

 

まずい。

 

不味いではなく、その状態がまずい。一刻も早く処理してやらねば。袋に入ってる奴なんかパンパンに膨れ上がって今にも破裂しそうです。どうしたものか。この大量のキムチをうまく消費する方法はないものだろうかと…

 

そこで私はひらめきました。

 

「キムチカレーだ!」

 

別にキムチカレーという料理があるかどうかは知りませんが、カレーを使えばどんな危険な食材でさえも、ただの材料になります。とにかく大量のキムチを材料にカレーを作ってしまえばいいのではないか。

 

天才的閃きっ…!

 

さっそくキムチを開封します。

 

袋にはさみを入れると、プシューッ!と勢いのよい音。破裂しなくてよかった…

 

キムチを開封して鍋にどぼどぼと流し込み、軽く炒めます。キムチのかほりが。ある程度炒めたらカレーを作るのと同様に水を入れて煮る。そしてカレールーを入れる。

 

完成!キムチカレー!

 

なんだかすごくおいしい気がする。これは結構いい感じなのでは!と思いながら皿によそいます。

 

見た目は少し赤めのカレー。きっとピリ辛で美味いだろう。

 

期待。

 

一口ほおばる。

 

 

…美味い!おお、美味い!あれ、やるやんキムチ君!腐ってもキムチやな!

 

と、ここまでは良かったのですが。

 

しばらくしてこのキムチカレーが牙をむきます。

 

韓国のキムチというのは、辛いのです。付け合わせ程度ならもちろんちょうどいい辛さ。しかし、少なくとも辛党でもないパンピーが大量に食べていいわけがない。

 

辛い。しっかり辛い。辛口なんか目じゃありません。辛いのが苦手ではない私ですが、この辛さには悶絶。これ以上食べてられない。

 

…まさかここまで辛いとは思いませんでした。

 

カレーを甘くする方法を探したのは生まれて初めて。

 

…なるほど、ハチミツか。

 

確か、いつぞやの個包装調味料のハチミツが一つ余っていたはず。

 

封を切り、そっと食べかけのカレーに注いで一口。

 

…ほお、美味い。確かに辛さがかなり和らいだ気がします。これなら食べられる。やるなハチミツ。しかもなんだか味がまろやかになってさらにおいしくなった気がする。

 

やるなハチミツ!

 

一皿食べきりました。ありがとうハチミツ。

 

しかし、まだ大量のカレー。残ったハチミツの量では、味変するには全く足りません。どうしようかと考えながら、甘くする方法について検索していると、砂糖を入れると良いと書いてあったので、投入。おいしくなってますように、と祈って眠ります。

 

スヤァ…

 

次の日。美味しくなっていると信じて食べてみます。

 

まだ辛い。あまり大量に入れるのもどうだろうと思って加減したのが良くなかったようで、まだまだ辛い。ハチミツがほしい。しかし、ハチミツはもうない。どうしよう。また砂糖を入れ…でもなあ、ハチミツがほしいんだよ。何か、ハチミツの代わりになりそうな…何か。

 

ありました。ケーキシロップです。

 

ハチミツとはちょっと違う気がするけど、ハチミツみたいなもんやろ!

 

そんなことはありません。ハチミツはハチミツ、ケーキシロップはケーキシロップ。ケーキシロップはハチミツの代わりにはなれません。

 

まずい。

 

ケーキシロップの風味が何もかもの邪魔しています。失敗。

 

今日の教訓

「ケーキシロップはハチミツではない」

 

まずいカレーを一皿食べ終わりましたが、もう残りのカレーを食べたい気分ではありません。ケーキシロップが使えないのなら、もう砂糖で甘くするしかない。仕方なく砂糖を大量に溶かそう…そう思ったとき、閃き!

 

「脂味噌入れたらうまくなるんじゃね?」

 

キムチ+カレー+脂味噌=美味い+美味い+美味い=美味い!!!!

 

ガリレオになれそうな式をたてられたのでさっそく脂味噌を溶かします。

 

さっそく皿によそって食べてみます。

 

これは…

 

 

 

…美味い!!!!

 

美味いぞ!…もはやカレーではない気がするが、美味い!

 

脂味噌が甘みと旨味を同時に出してくれたおかげでしっかり美味しい料理になっていました。豚肉があるのもありがたい。

 

大成功です!やったぜ!

 

こうして、美味しく完食することができましたとさ。めでたしめでたし。

 

 

 

 

 

 

まあ、つまり何が言いたいかというと…

 

 

”カレーにケーキシロップは合わない”

 

 

これを伝えたかったのでございます。