あの恐怖のワンシーンを防ぐキラーフレーズを教えよう

俺は人の変化にあまり気づけない。

 

多少化粧をしたくらいじゃいつもと何が違うのか分からないし、髪なんてロングからショートに変わるくらいじゃなきゃ「え、変わった?」という感じである。

 

友達に「あいつ最近化粧濃いんだよな」と言われ(すっぴんじゃなかったのか...)なんて思うのだからかなり酷い方なのかもしれない(さすがに初期の鑢七花ほどではない)。

 

彼女はいないので別に不便はないのだが、これだけ気づけないと「その時」に致命的ダメージを負う可能性が高い。

 

例えばこういう事態だ。

 

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「ねぇ」

「何?」

「なんで気づいてくれないの?」

「何が?」

「ほんとに気づいてないわけ?」

「だから何が?」

「もういいよ」

「え、ちょっと」

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なんと怖い「もういいよ」だろうか。こちとら全然良くないのに。この後はきっと、なぜかも分からず謝り続ける地獄の時間に突入するのだろう。許してくれるのは2日後の朝になってからだ(知らんけど)。

 

...まあこんな事態に遭遇したことはないが、気づけない男性諸君からすれば、恐怖のワンシーンだったのではないだろうか。

 

この状況はどうにか回避し円満なラブラブ生活を享受するためにはどうすれば良かったのか。俺は先日までその答えを知らなかった。しかしついに俺はその答えに辿り着いたのだ!...辿り着いたというより教えてもらったのだが、まあそこはいい。

 

先ほどの恐怖のシーンからさらに少し遡って考えてみよう。

 

(遡る音)

 

 

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(少し毛先いじってみたけど、気づいてくれるかな...)

 

......

 

「でさ、昨日友達と話してて思ったんだけどさ...」

「うん(あれ、なんかいつもと違う気が...)」

「(まだ気づかないか)」

「(まあいいや)」

 

 

「お昼どうする?」

「そうだな...」

「(もう気づいてもいいんじゃない?)」イラ

 

 

「あ、あのお店行ってみたかったんだけど」

「今度行ってみるか」

「」イライラ

 

......

 

............

 

..................

 

「ねぇ」

「何?」

「なんで気づいてくれないの?」

「何が?」

「ほんとに気づいてないわけ?」

「だから何が?」

「もういいよ」

「え、ちょっと」

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ああ、なんと悲しい結末。ただ一つの愚行が、二人の間に亀裂を生んでしまったのだ。

 

 

"あれ、なんかいつもと違う気が...まあいいや"

 

 

ここ!ここだ!ストップ!

はいアウト!

 

ずっと見ている相手である。変化に対して全く気づかないということは少ないだろう(もちろんそういうこともあるしその時はどうしようもない)。

 

しかし、些細な違和感だったために彼は伝える必要性を感じなかった。故に伝えなかったのだ。

 

そしてこれが良くなかったのである。

 

ではどうすれば良かったのか。

 

簡単だ。伝えれば良かったのである。

 

女性は変化に気づいてもらえると嬉しいらしい。もちろんどこが変わったかを当ててくれるのが一番嬉しいだろう。しかし気づけない我々には難しい。

 

どこが変わったのか、本当に変わったのか、それが分からないのだから伝えようがない。

 

と、思うだろう。

 

朗報だ。

 

この場合に最適なフレーズがある。

 

「なんかいつもと雰囲気違うね!いつもより可愛い気がする!」

 

これである。これが最適解なのだ。

 

本当に?と疑われるかと思うが、このフレーズがいかに万能か説明していこう。

 

このフレーズがなぜ万能なのか、端的に言えば「難しいあらゆるケースに対応できる」からだ。

 

ケース1:変化に気づいたが何が違うかわからない場合

ケース2:変化に気づいたと思ったが別に何も変わっていない場合

ケース3:機嫌をとっておきたい場合

 

まずは「ケース1:変化に気づいたが何が違うかわからない場合」である。

 

変化に気づければこっちのもの。

何かが違うことに気づいている、それを好意的に捉えているということを伝える。これで十分なのだ。

 

雰囲気を変えるのはより可愛い自分になって相手にそれを認めてほしいからだろう(多分)。というわけで変化の場所は大事だが、最重要ではない。さらに、場所を伝えないことでその後の会話に繋がるというメリットも得られる。

 

大切なのは「分かっているよ」と伝えることなのだ。

 

次は「ケース2:変化に気づいたと思ったが別に何も変わっていない場合」だ。

 

可愛くなったと言われて嬉しくないということもなかなかないだろう。

 

あるとすれば思ってもいないのにこればっかり言っていて、すっかり薄っぺらい紙のような言葉になってしまった場合だろうが。

このブログを読んでいる男性諸君がそうなっていないことを切に願うばかりである。

 

変化はしていないとしても、可愛いと言われれば今日の自分は何が良かったのかと考えてくれるらしい。

 

なんと可愛らしい。

 

というわけで悪い印象を受けることはないらしい。もし変化していてそれを伝えなかった後の悲劇を考えれば、なんとなく感じた違和感だとしても伝えておいて損は無い。

 

最後に「ケース3:機嫌をとっておきたい場合」だが、これは特筆すべきことはない。まあ可愛いという言葉は便利だという話である。

 

 

さて、このフレーズを知ることができた彼はどうなっただろうか。また最初の方へ巻き戻してみよう。

 

 

(巻き戻す音)

 

 

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(少し毛先いじってみたけど、気づいてくれるかな...)

 

......

 

「でさ、昨日友達と話してて思ったんだけどさ...」

「うん(あれ、なんかいつもと違う気が...)」

「(まだ気づかないか)」

「あれ、そういえばなんかいつもと雰囲気違うね。いつもより可愛い気がするよ」

「え!そ、そうかな...。ちなみにどこが違うと思う?」

「うーん、どこだろう...メイクかな!」

「違うよー、毛先少しいじってみたんだ」

「あー!ほんとだ、少し違う!」

「でも気づいてくれたの嬉しい...ありがと」

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誰だ、今キモイとか言ったの。

 

そんなやつに俺は言いたい。

 

うっせえ

バカリズム

 

 

 

 

うーん、なんと便利なフレーズだろうか。

 

しかし、忘れてはいけない。

 

このフレーズの根底にあるのは相手への思いやり、感謝の気持ちである。自分のために努力してくれている相手への賞賛だ。惜しみなくあげてほしい。

 

さて、ここまで読んでくれた皆さんの中には、俺と同じく未だ恋人ができない男性諸君がいると思う。しかしいつか来るその日のために、ぜひこのフレーズを頭にとどめておいてほしい。

 

以上

 

 

 

あとebb and flow聴いてたらまた観たくなった「凪のあすから」おすすめよ。

 

17話とかかな、まじで

まなかあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

ってなるから。

 

では。